日本の性教育が変わったら、社会が変わると本気で信じてます|性とエロを真面目に考える。

はい、そうちです。

 

しがいない女子大学生ですが、

 

今日は日本の性教育について真剣に語ってみたい。

 

と思います。

 

今年、東京都教育委員会が国が定めた学習指導要領を超えた授業の実施を容認しました。

 

中学校で「性交」を教えるようになったんです。

 

世界で見るとユネスコでは『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』で、

 

性教育の開始を5歳に設定しているんです。

 

他にもスカンジナビアの国では、中学校の授業で粘土を使って、自慰を教えるといった画期的な性教育を教えている国もあります。

 

日本はめちゃくちゃ遅れてるんじゃないか?

 

今日本でも大きな革新が行われようとしている中で、性教育を語っていこうと思います。

 

結論ボックス
  • 日本で先進的な性教育を教えたら弾丸された足立区
  • それを受けて東京都が少し革新に向けて動き出した
  • 「昆虫や花をみて性を学べ」という頭の中ちょうちょ飛んでる日本の参議院議員
  • 世界ではもっともっと性教育が進んでる
  • 性教育が変われば社会は変わる。

 

 

そうち
この記事は5000字くらいなので、5分くらいで読めます

 

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性教育の革新:やっと中学校で性交を教えるように?

2019年3月に東京都教育員会は公立学校で教員が使用する「性教育の手引」の改訂を約15年ぶりに発表しました。

 

「保護者が了承すれば中学校の性教育は、「性交」を説明することに問題はない」

 

としたのです。

 

また教育委員会は2018年中、「現代の課題に即した指導」を狙いに、都医師会と連携して外部講師による5回のモデル授業を行いました。

 

そこでは、指導要領内の人工妊娠中絶や低用量ピルなどの避妊法が教えられたほか、学習指導要領を超える内容に言及した場面もあった。 (ハフポスト)

 

こうした発展的な授業は2019年、都内の10校のみで実施されるそうです。

 

日本の性教育現場で少しですが、改革が行われている中、私たちはどう性教育を考えたらいいのか。

 

2018年、足立区の性教育問題

2018年に足立区の中学3年生に向けて行われた「避妊や人工妊娠中絶」について扱う授業が、「不適切である」と都議会で非難の声が上がりました。

 

知っていますか?文部科学省の学習指導要領には

 

  • 中学では「受精、妊娠を取り扱い、妊娠の経過は取り扱わない。保護者の理解を得る」
  • 高校では「妊娠、人工妊娠中絶の内容に触れる」

と記載があります。

 

本来は高校で教えられるべきであり、学習指導要領を超える内容の授業が「保護者の理解を必ずしも十分に得ないまま行われた」

 

という部分で課題だとされたのです。

 

一方で足立区教育委員会は「性教育としては要領から逸脱しているかもしれないが、授業は人権教育の一環で行われたもので性教育の認識はない」

「保護者への了解については課題があった」と発表しました。

 

中学生に性交や中絶を教えるのは早いのか

 

足立区の中学で、どのような授業が行われたのか。

 

その授業は「自分の性行動を考える~妊娠と中絶~」という名称で、確実に大人に近づいていく生徒に性の安全を保障するためのものでした。

 

また足立区は「10代の望まぬ妊娠や出産を防ぎ、貧困の連鎖を断ち切るためにも、授業は地域の実態に即して行われ、生徒と保護者のニーズに合ったものだ」(朝日新聞デジタル)と回答している。

 

具体的な授業内容は、

  • 1年生で「生命誕生」「らしさについて考えよう」、2年生で「多様な性」、3年生で「自分の性行動を考えよう(避妊と中絶)」「恋愛とデートDV」など、段階を踏んでテーマが設定されている
  • 冒頭で性の特徴について人間と他の生き物の違い、避妊の方法や人工妊娠中絶について学ぶ
  • 具体的な事例を基にしたパネルディスカッション
  • 中絶の実態として10代の割合が高いことや、中絶が法律的に認められている時期があること、避妊具の種類や入手方法

などでした。

 

なぜ開講されたのか?という理由の裏には中学生を巻き込む性犯罪や、決して無視できない実情があります。

  1. 足立区の学校が事前に実施した「妊娠・中絶」についてのアンケートで知識の乏しさが歴然
  2. 10代がもっとも中絶の比率が多い
  3. 2017年、児童買春や児童ポルノなどの被害にあった児童・生徒は、全国で過去最多

 

少し説明を加えると

  • 厚生省によると2017年の10代の出産は年間約1万件。10代での人工妊娠中絶は約1万4000件あった。
  • 警察庁によると2017年にSNSなどを通じて児童買春や児童ポルノなどの被害にあった児童・生徒は、全国で1813人となり、過去最多を記録。自撮り被害は515人。半数以上が中学生だった。

引用:ハフポスト

 

問題になった足立区の学校の授業では画期的なアクティブラーニングが取られました。

 

「レクチャー型ではなく、いわゆるアクティブラーニング型にしています。

例えば『高校生になったら性交してもいいかどうか』というテーマを立て、それについて8人くらいの代表生徒が意見を述べ、オーディエンスが意見を重ねていくという方法です。

教師はファシリテーターとして意見をまとめたり、新たな問いを投げかけたりしながら、議論を活性化させる役割を担います」

「『愛し合っていればいいんじゃないか』という意見が出たとすると、『ではもし妊娠したらどうする?』と別の切り口を投げかける。

こうした、明確な答えなき問いを繰り返すことで、皆で頭を悩ませながら『自分だったらこうする』ということを真剣に考える場にしています」(ダイアモンド)

 

ちなみに、「高校生になれば性交をしてもいい」という項目について、授業前のアンケートでは「YES」と回答した生徒は全体の46%だったが、

 

授業の1ヵ月後に同様の調査をすると22%に減ったといいます。

 

「授業終了後の感想文を見ても、子どもたちが自分たちの性と性行動について真剣に考えた様子が伝わってきます。考えるからこそ、慎重になるのは当たり前のことです。『安全な性行動の知識』『自身の性衝動と対峙したときに選択のヒントになる知識』を持たせるのは、教育者の責任ではないでしょうか」(田代教授)(ダイアモンド)

 

性教育は中学生でもきちんと教えるべきなのではないか。

 

中学生でも妊娠することもできるし、卒業したらすぐに16歳で女性は結婚もできるんです。

 

中学生でも結婚、妊娠を含めた人生設計を立てることは大事です。

 

皆さんはどう思いますか?

足立区の事例を経て東京都が少し革新的に

まず公的に作成された学習指導要領や手引きは、もちろん尊重するべき規範であるとは思う。

 

ただし学習指導要領は「最低基準」、手引きは「基本的な考え方を示すもの」であり、記載されている目標や内容を超えて指導することは可能だ。

 

つまり“絶対的なルールブックではない”(ダイアモンド)ということを抑えておきたい

 

2019年3月28日、都教育員会は「現場の先生を縛るのではなく、豊かな性教育の実践のために活用を」

 

という方針のもと、足立区の事案を受けてすすめられた、公立学校で教員が使用する「性教育の手引」の改訂を約15年ぶりに発表しました。

 

「指導要領に基づく授業を前提としつつ、保護者の了解があれば範囲外についても指導できる」

 

としたのです。

 

若者の性感染症や性被害が増えており、「現代的な課題に対応するため」だとされています。

 

一方でいまだに

学習指導要領にない「性交」について、改訂では小中高・特別支援学校向けの全てで記載が無いことが事実です。(ハフポスト)

 

ただ、現場の教師が必要ならば、「性交」という用語を用いて説明することは禁止されていない。という方針ですね。

 

性教育を巡る霞が関の動き

(画像引用:MONOTABI)

性教育を巡る禁止の動きは安倍首相自ら

自民党は05年に「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム」を発足させました。

 

〈「ジェンダーフリー」という名のもと、過激な性教育、家族の否定教育が行われている〉として教育現場への圧力を強めたものです。(LITERA

 

しかも

安倍首相自ら、自民党本部で開かれた「過激な性教育・ジェンダーフリー教育を考えるシンポジウム」にて、性教育推進派について「私はカンボジアで大虐殺を行ったポル・ポト派を思い出す」と無茶苦茶な発言をしている。

(LITERA)

 

性教育を推進すると=ポルポト派なのか?

 

ちょっとよくわかんないですね。

 

しかも、安倍首相が座長である「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム」の事務局長、安倍首相の側近、山谷えり子参院議員はオープンな性教育を徹底して批判しています。

 

13年に放送された『ニッポンの性教育』のなかで山谷えり子氏は

ー「本当に子ども時代はですねえ、ちょうちょが飛んでいる姿、お花がキレイに咲く姿、昆虫が一生懸命歩いている姿、それで命の尊さというのは私達は十分学んできたんですよね」

と持論を展開しています。

ディレクターが「具体的なことは教える必要はないということですか?」と質問。

ー「本当は結婚してからだと思いますね、はい」(LITERA)

 

昆虫やお花をみて、性を学べというのは非常に難しいことですよね。

 

今やネットで「セックス」と検索すればいくらでも出てくる時代で、情報リテラシーのない子供の教育に性教育は大変大事なキーファクターとなりうるにも関わらず、

 

頭の中でちょうちょが飛んでいるのは議員ですね。と言いたくなりますね。

 

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世界の性教育事情 ユネスコが提唱する性教育開始年齢は5歳

ユネスコによる性教育への提言

世界87の研究をもとに、13ヵ国の専門家の協力を得てユネスコがまとめた

 

『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』では、

 

「誰であっても、どのような文化のもとで生活していようとも、あらゆる性的行動が起こることを想定して、性教育を考えなくてはいけない」

 

と書かれています。

 

またユネスコは性教育の開始を5歳に設定しているんです。

 

どれだけ日本の霞が関にいるお偉いさん達の頭の中が「ちょうちょ」かわかりますね。

 

世界の性教育の実態 スカンジナビアを例に

進歩的な教育モデルが世界中に知られるスカンジナビアでは性教育はどうなのでしょう

 

スカンジナビアとは北欧4カ国のことです。(ノルウェー・スウェーデン・フィンランド・デンマーク)

「性教育は絶対欠かせないし、特に日本には必要だと思う。ノルウェーでは、小学校高学年からセックスについて学ぶわ。私の場合は中学校で粘土の人形を使って、自慰行為について教わったのを覚えてる。あれはちょっと気まずかったけど(笑)。性教育に反対する人はバカで、世界の現実をわかってないと思う。セックスを教えることは大切だし、いろんな研究結果を見ると、知識と教育が増えるほど、10代の望まない妊娠が少なくなることは証明されてる。セックスする回数は変わらないか、どういう結果に繋がるか知っている分、多少減るぐらい」(ノルウェー人・女性・32歳)

引用:ハーバービジネスオンライン

 

中学校で粘土の人形を使って、自慰行為について学ぶとは凄すぎます。笑

 

また他にも

「かなり小さい頃から、セックスや避妊、性病について教わって、すごく役に立った。たしか学校では8歳のころに教わったと思う。もちろん、それより前に年上の兄や姉からセックスについての話は聞いてたし、テレビやインターネット、ポルノの情報も知ってた。授業ではバナナにコンドームを着けたりしたわ。みんなずっと笑ってたけどね。今の時代はみんな音楽やソーシャルメディア、雑誌の情報に晒されてるから、小学校低学年から性教育をすることはスゴく重要だと思う。知らなかったり、『いやらしいことだ』と思って育ったら、大きくなってセックスに触れたときおかしくなるはず。日本には変なポルノが多いけど、それも性教育とかがしっかり行われてないからじゃないかな」(イギリス人・女性・33歳)

(ハーバービジネスオンライン)

 

というような記事も見受けられました。

結論:私は性教育が社会を変えると信じている

とここまで、日本の性教育の実態について、世界の性教育にも触れながら述べてきましたが、、

 

私は日本の社会が、画期的な性教育によって変化することを願っています。

 

LGBTやホモセクシャルに関わる多様な性を小さいうちに学ぶことも

 

日本社会の多様な性への「差別」をなくすことに繋がるとも思います。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました!

 

 

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1 個のコメント

  • 性教育は性行動学に加えて女性に男性心理学を、男性に女性心理学を教えるべきじゃないでしょうか。そういう先生がいないことも問題ですがね。

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