ピルってどんなもの?周りで飲んでる人を聞くけど本当に安全なの?
副作用はないの?心配な人が多いと思います。
低用量ピルを飲んでいる大学生、そうちが、他の現役女子大学生30人へのアンケートも含めて、
大学生の女子たちがピルに対してどんな反応を持ってるかまとめて見たよ!
- 日本ってピルの後進国って知ってた?
- ピルで太るは迷信!
- 現役女子大生にアンケート。意外とピルに対して好意的な視点が多い!
- ただ間違った知識や、知識不足がうかがえる結果になりました。
- 副作用についてもまとめて見たので読んでね
さぁそれではいってみよう!
注)この記事ではデメリットも含めてピルのことを考えて行きます。ピルの服用を全面的にオススメするわけではございません。参考にしてください。またこのブログでは主にアフターピルではなく、低用量ピルを扱っていきます。
関連記事:【実体験】女子たちよ、彼氏さんに「女の子の日」を勉強・理解してもらえるとこんなにラク。彼氏さんの方が生理に詳しくなった話。
日本におけるピル事情 世界と比べてみると?
日本はピル後進国
低用量ピルは(低用量経口避妊薬、OC)は毎日規則正しく飲むことによって、99パーセントいう高い確率の避妊効果が得られる薬です。
コンドーム利用時の避妊失敗率は2〜18パーセントと言われています
99%の確率で避妊できるにも関わらず、ピルの日本での普及率は1.1パーセントです。
2015年の国連の統計によると世界の各国の15−49歳の女性を調査したピルの服用率は
- フランス39.5%
- ドイツ37.4%
- 英国28.0%
- 米国は16.0%
- 韓国2.0%、中国1.2%
であり、日本の1.1%と言う数字は世界的に見ても少ないことがわかります。
「太る」は迷信。なぜ日本では普及が進まないのか
- ピルの承認が他の先進国と比べ遅かったこと。
- ピルを入手するのに処方箋が必要なこと。
- 根強い偏見や、知識不足。
WHO(世界保健機関)も若い世代の避妊法としてピルを推奨する中、なぜ日本では普及が進まないのか?
この3点から見ていくよ!
①ピルの承認はアメリカから送れること25年!
1999年にピルは承認されたが、先進国の中で最も遅い承認でした。
1998年にアメリカで発売されるとほぼ同時に、異例の早さで翌年1999年に日本でも承認されたバイアグラと比べるとどうでしょう。
男性の勃起不全治療薬も大事かもしれませんが、女性の健康や社会生活の向上にもつとめて欲しいですね。
②飲むためには医師による処方箋が必要なこと。
低用量ピルをドラックストアで買える国が多い中、日本では医者が処方しなければいけません。
また避妊目的で低用量ピルを内服する場合、保険適応外で費用が自己負担になってしまうことで薬価が高くなってしまうことが挙げられます。
③偏見が根強く、必要な知識が不足していたり、誤解があること
例えばピルを飲むと「太る」なんて考えられていたり、「肌荒れが起こる」なんて思われていますが。。。
確かにピル服用後に黄体ホルモンが体液を貯留させるために、体重増加が見られることもあるが、その程度は僅かに過ぎず、2〜3ヶ月飲むことによってこの症状は消失されます
今では体重増加は根拠がないといっている研究者も多いです!
または女性ホルモンのバランスを整えることによって、逆に肌荒れニキビが軽くなります!
ピルには多くのメリットがあるにも関わらず、偏見や誤解が多く残っています!メリットについてはまたまとめるよー
低用量ピルについて 現役女子大生20人に緊急アンケート
現役女子大生から見てピルってどんなもの?考えたことある?!
3つの質問からイマドキ女子大生がピルについてどう思ってるか考えていくよー
Q.1 あなたの周りでピル飲んでる人っている??
- 1人以上、周りにピルを服用しているとカミングアウトしている友達がいる割合は全体の67%
- いない人の方は10人と多いものの、周りでピルを飲んでいる友人数が想像よりも多く、大学生世代でピルを検討する機会があるということが発見できた。
Q.2 ピルを飲んでみたいと思う?
「飲みたくない」人が8人と(26%)いる一方で、
「将来的に必要となったら飲んでみたいと思う」人を含め全体の22人(74%)がピルの使用を好意的に考えているという結果になりました!
Q.3 なぜそう思う?
Q.2 の回答を受けて、なぜそのような回答になったのか3つ目の質問では聞いて行きました
いろんな方から長文を受け取れて嬉しかったです。
ビルを積極的に飲みたい理由としては
- 女性器器官の病気の予防
- 生理痛、重いPMSの改善
- 絶対に妊娠したくない、避妊の安心感がある
- 女性として自分で避妊を管理したい、する責任がある
などの理由主でした
一方で飲みたくない理由としては
- 太るのではと副作用を心配するケース
- 薬を習慣的に飲むのを忘れそう
- お肌に悪いのでは
- お金がかかるのでは
- 薬を飲み続けることへの不安
などがありました。
将来的に使用を考えている理由としては、
- 今はパートナーがいないが将来的にはといった意見や
- 社会人になって、仕事に就いた時に生理をコントロールしてみたい
- 正しい知識を身につけた上で使用したい
などがありました
残念ながら副作用などに対する知識不足から、肌荒れを心配したり、病気にかかりやすいなどの、間違った偏見を持っている人が多く、また危ないイメージを抱いている人もいました。
一方で今回のアンケートで多くの人がピルに対して好印象を持っていること、検討をしている人も多く、
またこのアンケートがきっかけで、興味を持っていただいて嬉しかったです!
副作用はないの?世界で1億人飲んでいる
まずはじめに薬となるとあらゆる薬で副作用のリスクが伴います。
しかし、その副作用のリスクが低いことが証明されているからこそ、厚生労働省からの販売認可が降りるわけですね
副作用について心配する意見は多々ありますが、まず先に世界で1億人以上の女性が使っている薬であることから、その安全性は極めて高いことがわかるでしょう。
一般的に知られている副作用は「副作用ではない」
ピルの服用を始めると、下表のような症状が見られることがあります。
こうした症状は、飲んだ人の数パーセントから10数パーセントに起こりますが、ただし飲み始めてから3周期くらいすると、軽減してくることが多いものです。
発生率が5%以上の トラブル
発生率が0.5〜5%の トラブル
乳房痛、乳房緊張感 発疹、かゆみ 悪心、吐き気 むくみ、体重増加 頭痛、偏頭痛 血圧上昇、動機 不正出血 食欲不振、口内炎、腹痛、下痢、便秘 だるい、めまい、イライラ、気分の落ち込み 乳汁が出る ニキビ、しみ 視力障害、コンタクトレンズが合わない よく知られている「太る」といった副作用も飲み続けることで収まってくることはみなさん勉強しましたね!
引用:沖縄県薬剤師会
他の副作用についても同様なことが言えます。
飲み続けることで軽減していくのです!
お医者さんからの説明《血栓症》のリスクは低い?!
私は初めてのピルをもらう際、武蔵境いわもとクリニックを受診しました。
そこで説明された重篤な副作用の一つが血栓症です。
ごくまれにピルを飲むことで血栓症(血管の中に血の塊ができ、血管を詰まらせる病気)を発症することがあります。
例えば
- 激しい頭痛、舌のもつれ、しゃべりにくい、突然の視力障害など
- 突然の息切れ、おしつぶされるような胸の痛み
- 突然の足の痛みや腫れ・手足の脱力感
が血栓症と診断されるような症状になります。
血栓症にならないために半年に1回、血液検査で問題がないかチェックをすることが大事になってきます。
よくピルの副作用であると説明される血栓症、しかし数字で見るとそのリスクはかなり低いのです。。。
低用量ピルを服用していない女性の静脈血栓症発症のリスクは年間10,000人あたり1−5人、低用量ピルを服用している女性では3−9人。
一方で妊娠中の女性は5−20人、分娩直後の女性で40−65人
つまり、妊娠していない時期を「1」とすると
- ピル服用中は「3」
- 妊娠中は「9」
- 分娩直後は「40」
と考えられます。
またピル内服時の血栓症での死亡率は年間10万人に1人以下で妊娠出産時の死亡率や交通事故よりも低率です。
引用:いわもとクリニック説明資料より若干編集
過度の心配は不要なのです!
しかし、元々の血栓症リスクが高い
- 高齢
- 血圧が高く
- 肥満であり
- 喫煙者である人は
血栓症のリスクが上がるため、その程度によっては処方されないケースがあります。
気をつけてください!
最新の医学では?乳がん・子宮頸がんとの関連
乳がん・子宮頸がんについては早期発見で治る癌とされています。
ピルと乳がん・子宮頸がんについての医学的見解をまとめていきます
- ピルは乳がんと関連性があるかはまだわからない
乳がんに関しては、25カ国での54の調査を再解析した結果、リスクは1.24倍と報告されています。これくらいの数字であれば、乳がん家系(近い血縁者に乳がん・卵巣がんが多い)でなければ問題ないと見てよさそうです。
また乳がん発症リスクとは関係がないとする論文もあり、まだ一定の見解に至っていないというのが本音です。
- 子宮頸がんは5年以上の持続的な服用でリスクが増加
5年未満のピル使用では、子宮頸(けい)がんのリスク増加はごくわずかですが、5年以上使用するとリスクが増加する可能性もあります。
子宮頸がんは唯一ワクチンによって発症を抑えられるがんです。
その発症をワクチンの種類によっては90%予防することができます。予防にはむしろHPVワクチンの接種が重要です。
将来の妊娠には影響しない
服用を止めれば、ほとんどの人は3~4か月でまた月経が通常通り来るようになり、飲む前の状態に戻るため将来の妊娠には影響しません!
むしろ不妊の原因になる子宮内膜症の予防になると考えられているので、将来の不妊予防になります!
結論:何事も知識をつけよう。
今回は大学生がピルに抱いているイメージや、ピルをどう捉えているかについて考えてきました。
また誤解されやすい副作用についてもまとめていきました。
意外と大学生界隈においてピルって一般的なんですね!
今後はピルを検討している女子大生や、女性たちにもっとピルについて知ってもらうために、自らの経験や、医学的資料を用いてもっと詳しく書いて行くつもりです。
使い方や値段、ピルの種類やメリットデメリットについても記事にする予定なので楽しみにしていてください!
最後までありがとうございました!
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